2025年4月13日から半年にわたり開催される大阪・関西万博。大阪の夢洲(ゆめしま)を舞台に、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会です。
この大阪・関西万博で注目されている乗り物が、「空飛ぶクルマ」と呼ばれているものです。空飛ぶクルマを「ヘリタクシー」として本格的に商用運航する様子を、世界に初披露する計画があります。
そこで、今回の記事では大阪・関西万博で本格商用化されるということで注目されている「ヘリタクシー」について紹介します。
- 大阪・関西万博を契機にヘリタクシー事業に参入する会社とは?
- 大阪・関西万博ではどんな運航ルートがなされるのか?
- 現時点でヘリタクシー事業をおこなっている企業のサービスとは?
このような内容に触れていくので、興味がある人は最後まで読んでください。
大阪・関西万博の目玉!ヘリタクシーの商用運航
大阪・関西万博で大注目されている一つが、空飛ぶクルマを使った「ヘリタクシー」です。2025年2月21日に、公益社団法人『2025年日本国際博覧会協会』は、大阪・関西万博における会場内外をつなぐ空飛ぶクルマの運航事業者に、以下の4グループを選定しました。
- ANAホールディングスおよびJoby Aviation(ジョビー・アビエーション)
- 日本航空(JAL)
- 丸紅
- SkyDrive
大阪・関西万博に向けて着々と準備が進められており、万博をきっかけにして日本のほかのエリアでも商用運航が始まることが期待されています。
大阪・関西万博をきっかけにヘリタクシー事業に参入『大宝タクシー株式会社』
大阪・関西万博をきっかけにヘリタクシー事業に参入する『大宝タクシー株式会社』という企業があります。この会社はどんな会社なのか、以下で紹介します。
大宝タクシー株式会社とは?
企業名 | 大宝タクシー株式会社 |
代表取締役社長 | 宝上能史 |
資本金 | 1,800万円 |
従業員数 | 約170人(グループ会社含む) |
本社所在地 | 〒559-0011大阪市住之江区北加賀屋5− 5−28 |
電話番号 | 06-4702-0011 |
FAX番号 | 06-4702-0014 |
『大宝タクシー株式会社』は、1923年(大正15年)創業の大阪最古のタクシー会社です。
社員平均年齢が44歳とタクシー会社の中でも若いというのが特徴です。
そんな『大宝タクシー株式会社』が、ヘリタクシー事業にチャレンジします。2022年5月20日に『そらとぶタクシー株式会社』を設立しました。タクシー会社として日本初のヘリタクシー事業をおこなう予定で、2023年のうちに空飛ぶクルマを最低2台導入し、2025年の運航開始を目指しています。
『そらとぶタクシー株式会社』とは?
企業名 | そらとぶタクシー株式会社 |
代表取締役社長 | 宝上卓音 |
資本金 | 4,500万円 |
従業員数 | 非公開 |
本社所在地 | 〒559-0011大阪市住之江区北加賀屋5− 5−28 |
電話番号 | 非公開 |
FAX番号 | 非公開 |
『そらとぶタクシー株式会社』は、2025年に開催予定の大阪・関西万博に合わせてヘリタクシー事業を開始する会社です。ヘリタクシーを富裕層だけの乗り物とせず、大衆の移動手段として現実的な活用ができるようにすることを目的としています。
運航ルート案
『そらとぶタクシー株式会社』は、3つの運航ルートを想定しています。
- 夢洲へのアクセス:関西国際空港・大阪市中心エリアから、夢洲までどの交通機関よりも早くアクセス
- 大阪上空の移動&遊覧:大阪市内から関西国際空港までの送迎も可能
- 神戸からのアクセス:神戸から関西国際空港まで最短距離で移動可能
料金体系
料金体系は、タクシーと同様に「初乗り680円、以降10秒毎に250円を加算する方式」を採用する予定です。大衆の現実的な移動手段であり続ける事を念頭に、どこよりも手軽なコストで移動できる手段を実現します。
現時点でヘリタクシー事業をおこなっている企業
2023年4月時点でヘリタクシー事業をおこなっている企業があるので、以下で紹介します。
ARILA(アリラ)
『ARILA(アリラ)』は、日本最大ヘリコプター検索サイト『ARIAir(アリエア)』を提供しています。2022年11月にサイトがオープンし、サービスに関する最新情報やお得なキャンペーン情報などを掲載していく予定です。
Space Aviation(スペースアビエーション)
『Space Aviation(スペースアビエーション)』は、ヘリコプター遊覧飛行において国内No.1のフライト実績を有している会社です。特に沖縄でのヘリタクシーや遊覧飛行のプランを提供しています。
エクセル航空
『エクセル航空』は、千葉県の浦安ヘリポートと沖縄県の那覇空港を拠点にヘリコプター事業をおこなっている会社です。沖縄本島から周辺の離島やリゾートホテルの新しい移動手段として、おもに富裕層向けのサービス提供をしています。
AirX(エアーエックス)
『AirX(エアーエックス)』は、空を自由に使える世界を目指し、ヘリコプター・エアモビリティの事業を展開している会社です。運営サイト「AIROS(エアロス)」では、東京ヘリポート発を中心に、簡単にヘリタクシー予約ができます。
まとめ
今回の記事では、大阪・関西万博で本格商用化されるということで注目されている「ヘリタクシー」について紹介しました。
現在もヘリタクシー事業をおこなっている会社はありますが、空飛ぶクルマを利用したヘリタクシー事業をおこなっている会社はまだありません。大阪・関西万博をきっかけとして全国的にヘリタクシー運用がされる未来が近づいています。気軽に乗れるイメージはまだ湧かないかもしれませんが、その時がやってくることを今から楽しみにしておきましょう。