2022年9月、「空飛ぶクルマ」の開発を手がけるベンチャー企業『SkyDrive(スカイドライブ)』社から、新型機「SkyDrive式SD-05型(以下、「SD-05」)」のデザインが発表されました。
そこで今回は「SD-05」の詳細や、導入時期・導入場所などについて詳しく紹介します。
エアタクシーとしての活躍が気になっている方も、ぜひチェックしてみてください。
そもそもエアタクシーとは?
エアタクシーとは、ヘリコプターや小型旅客機を貸し切り、タクシーのように空を移動する交通手段のことです。
海外ではチャーター便によるエアタクシーサービスが展開されており、渋滞に左右されず移動時間を大幅に削減できる方法として運用されています。
日本ではまだまだ一般的なサービスではありませんが、一部の都市圏ではヘリコプターによるエアタクシーサービスが利用できます。
このエアタクシーサービスにおいて現在大きな注目を集めているのが、「空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL))」と呼ばれる新しい航空機の開発です。
「空飛ぶクルマ」の開発は世界中で進められており、ドローンを大型化したような機体や地上も走行できる機体など、さまざまなタイプの研究が進められています。
エアタクシーとしての導入も期待されており、移動における新しいサービスとして大きな注目を集めています。
SkyDrive(スカイドライブ)社の新型機「SD-05」の詳細
日本で現在注目されている「空飛ぶクルマ」のひとつが、SkyDrive(スカイドライブ)社の新型機「SD-05」です。
SkyDrive(スカイドライブ)社は、空飛ぶクルマや物流ドローンの開発・製造などを行っているベンチャー企業です。
「空飛ぶクルマ」の開発において国内最先端の技術を誇っており、日本で唯一「型式証明」を申請受理された企業でもあります。
「型式証明」とは、機体の設計が安全性及び環境適合性に関する基準に適合することを国が審査及び検査する制度のことです。
今回デザインが発表された新型機「SD-05」は、2020年8月に公開有人飛行テストを成功させた「SD-03」の後継機にあたります。
1人乗りだった「SD-03」と異なり、乗客とパイロットの2人乗りとなっています。
全体像は大きなドローンのような形をしており、機体の上部には12基のモーターとプロペラが配置され、ヘリコプターのような「垂直離着陸」が可能です。
滑走路などを必要とせず狭い場所やビルの屋上などでも利用できるため、単なる移動手段としてだけではなく救急車のような医療現場への応用も期待されています。
エアロダイナミズムを追求した流線型のデザインは鳥や動物を参考に設計したもので、飛行テストも1,000回以上実施。
飛行の安定性と安全性を備えた美しい機体には、「空飛ぶクルマ」が自動車のように日常的な移動手段となってほしいという願いが込められています。
「SkyDrive式SD-05型」スペック
全長 | 全長9.4m |
高さ | 2.7m |
駆動 | 電動 |
最大航続距離 | 約10km |
最高巡航速度 | 時速100km/h |
飛行時間 | 5~10分 |
充電時間(1回あたり) | 30分未満 |
「SD-05」はどこで運行予定?
新型機「SD-05」は2025年の大阪・関西万博開催時に、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービス開始を目指しています。
大阪ベイエリアは海を隔てるため、施設から施設へ移動するのに公共交通機関では効率が悪く、時間がかかってしまう場合があります。
直線距離で1kmしか離れていないのに40分以上かかるケースもあり、ここに「SD-05」を導入できれば移動時間はわずか5分に短縮可能です。
「SD-05」による空を使った移動が実現すれば多くの人々が時間のストレスから解消され、より効率的に楽しく移動できるようになるでしょう。
また、「SD-05」は今までにない飛行体験と上空からの景色を一度に楽しめるアクティビティでもあり、リゾートへの移動手段としての検討も進められています。
そのほか、従来のヘリコプターよりもコンパクトな点やスピーディーな対応が可能な点を活かし、事故が起きたときの市街地や車でのアクセスが難しい救急現場などへの活用も期待されています。
SkyDrive(スカイドライブ)社の新型機「SD-05」まとめ
SkyDrive(スカイドライブ)社の新型機「SD-05」について紹介しました。
エアタクシーとしての実用化も楽しみですが、その後一般的に普及するようになれば、私たちの生活はより快適になることでしょう。
単なる移動手段としてだけではなく、救急現場への導入など「空飛ぶクルマ」の活躍がますます期待されます。
そう遠くない未来には、エアタクシーが空を行き交う近未来的な風景が楽しめるかもしれません。
株式会社アリラとは
私たちは空飛ぶ車社会の実現に向けて離発着帯(バーティポート(Virtiportと英語表記))の開発でインフラ面を支えます。
エアタクシーや物流ドローンの空の社会実現にはまだ程遠く、私たちはヘリポートをまずは開発し、日本国民が自由にヘリコプターでいけるようハードウェア開発とオンラインサイトを立ち上げヘリポートの自由化を目指します。
現状、ヘリポートはどこにあるのか知る手立てが一般人にはなく、航空会社の派閥の影響でヘリポート情報は解禁されていません。
その情報をオープンにして利用客の利便性向上に努めます。